製造業、特に開発がらみは常にトラブルの可能性を可能な限り排除することが求められます。
しかしやりすぎは商機を逸する。開発は遅れ商品は特徴がなくなり魅力を失う。
売れないものが出来上がる。
責任は負わずに生きたい人には理想ながら「安全・安心」はあんまりいただけないものです。
実際には誰かが責任を負うわけです。
副作用なきワクチンは妄想・「安全・安心」などこの世にはない
コロナワクチンについて、日本ワクチン学会から過度な期待への警鐘として「100%有効で安全なワクチンはどこにもない」とのこと(via テレ朝ニュース 2021.1.24)。
科学的にいってワクチンにトラブルゼロなどありえない、しかしこの国でそれを幻想といえば大批判です。
不謹慎のそしりを受けること、戦前の非国民に似ております。
100%安全なワクチンなどどこにもない
上記の学会からの発表はワクチンの副作用より接種が遅れることのほうがはるかに害があると説明したものです。
斯界の権威にしてみれば至極当たり前のことなんでしょうが、皆コロナ対策にあまりにも過敏になっているのでわざわざこのようなことを、しかも控えめに発表したのでしょう。
実際にワクチンへの不安として、短期間の開発や新技術(メッセンジャーNRA)、そして接種後の副作用例など、連日うんざりするほど報じられています。
私はワクチンには高い薬効があって欲しいと思うし接種もする
そしてほぼ間違いなく副作用はあるだろうとも思っているものです。
それが浮世です、「安全安心」なんてないところです。
メディアはワクチン副反応あれかしと期待している
いまだ詳細明らかでない流行り病に、急ごしらえにして8割とも9割に迫るともいわれる効果のあるワクチンとは、医療の進歩に目をみはる思いです。
かつてならコロナに罹患したものの多くは治療の甲斐無く死んでいたでしょう。
無学な営業ではありますが、もし高い薬効があるならば多少の害も無いわけがないことはわかる。
良いことばかりで悪いことは皆無など世の中にあろうはずもないのですが、これを認めたくない人が少々増えすぎた。
一億の民にあまねく急ごしらえの新薬を投じて一件たりとも不都合がないなど絵空事ですが、
もう医療事故あれよかしとうずうず待ち構えている様子がメディアの報道からも感じられます。
一人でも副作用が出ようものなら許さんといったところでしょう。
それこそ死人でも出そうものなら大喜びのはずです。
日本の製薬会社がワクチン開発をやめた理由は「安全安心」
メディアと識者なるものが求める安全安心
これが日本の製薬会社が長くワクチン開発をやめていた理由であります。
本来日本の製薬会社の技術は優れております。
これは伝統的なもので、例えばペニシリン(抗生物質)は20世紀最大の発明ともいわれますが、最初に実用化した米軍が大戦後日本に進駐したとき、大量生産にもっとも必要となるわが国の醸造技術の高さに瞠目したといいます。
それほどの手腕がありながらある時期から手をこまぬいて開発しなかったのは、この国では「ひとりの副作用・重症者・死人」が出ても許さないからです。
許さないのはメディアと文化人・知識人で、ために国内企業あるいは日本政府専用の非難です。
日本のメディアの「人道」は商売・コロナの副反応を心待ちにしてきた
ファイザー以下は欧米の会社です。そもそも日本のメディアは外国の企業や政府を非難することはほとんどない。相手にされないからです。
矛先は政府でしょう。
その前にやるのはワクチン投与の順番にえこひいきありと煽ることだろうと思いますが。
それは不幸な事故に心を痛めるのではなく、喜ぶ態度です。
商売のタネとして心待ちにすることです。
このコロナ騒ぎが始まって以来ずっとそうでした。
これは確実な予想といってよろしいですが、やがて起こる副作用事例についてマスコミは喜んで報道するでしょう。
悲惨な事件事故を悲しげな顔で報じた直後、やにわ笑顔になって芸能人や天気の話題を語れる連中です。
西洋のかたを持つのは嫌いですが、この性質ゆえに、特に欧米では日本のジャーナリズムは政治経済と芸人のゴシップを同列に扱うメディアとして相手にされていません。
安全安心のいかがわしさ・浮世は仕方ないことで満ちている
商売柄「安全・安心」なんて語る連中を信用しません、そういうことは浮世にない。
無学な営業ですらその程度のことはわかる。いるのはそれがさもあるかのように喧伝し商売にしようという手合いです。
恥ずかしいことに自分にも覚えがあります。不安を煽るは売らんかなの定石でありますので。
「レビュー・ランキング・おすすめ」完璧な解決法のあやしさ
仕方のないことはあるもの、というよりそれで満ち満ちているのが世間です。むしろ他国に先んじて国民の数だけワクチンを確保できる財力のある国でよかったと思っております。
それはこの国の経済力が世界有数であるからで、理想のおかげではありません。
本当はあなたが知らない完璧な解決法があり、それを受ける権利もあると優しい言葉で言われれば非常時ほど信じたくなる気持ちはわかる。
レビュー、ランキング、おすすめのたぐいです。ひらたくいえばもっと得ですよ、と。
さらに「得られる理由はあなたが特別だから」
営業という商売柄、これは自信を持って申し上げられますが、そんなことを言ってくる者こそいかがわしい手合いであり、騙されるものは人が良いというより愚かです。
中高年に比べ、若者のワクチン接種率が低いことをことさらに報じますが、
コロナ・子宮頸がんに限らずワクチン接種を厭うものや
モデルナでなくファイザーでなければと大真面目に信じるものと同じで
ただ騙されやすいだけです。
いかがわしい「安全安心」・製造業は作り手も客もねだって潰れた
日本の製造業は、造り手・売り手・買い手を問わず、誰かに安全安心を保証して欲しいものがそこいらじゅうにはびこって、機能不全に陥り廃れました。
一時期はこの判断に誰が責任を負うのか、終日そんな話ばかりしていた時期があります。
むろん他業種も同じで、ために製薬会社はワクチン事業に手を出さなかったのは申し上げた通りです。
繰り返しますが日本政府と本邦企業を限定の「人道」で、ひとりの副作用さえ徹底的に叩かれることが分かっていたからです。
ファイザーは「ガイジン」だから非難しないマスコミ・コロナワクチン、子宮頸がんワクチン反対が愚かの理由
ファイザー・モデルナ以下はいってみればメディアにとっての「ガイジン」「舶来」です。
今ワクチンの副反応でファイザー以下を非難するメディアが皆無であることからもそうと知れます。
本邦の製薬会社ならばただではおかないでしょう。
産業ならば再生も可能ですが、疫病が流行る最中に薬を使わないなど取り返しのつかないことになりかねない。
ワクチンの不安を言い立てる連中は明日には知らんぷりです、芸人の不倫の話でも語っているでしょう。はしごを外すというやつです。
あれは外すほうも外されるほうも救いがないのです。
中立でも公正でもない・安全安心とスピード経営を共に語る
ところでマスメディアとそれを信じる人々が幼稚なのは、安全安心とスピード経営を共に語るところです。最適解を最大速で出せと。
右か左か大きく振れて真ん中がないのが特徴です。
スピード経営の極地は中国・あんなふうになるつもりか
海外をさしてスピード経営と言います、それが理想とのことですがならば米国や中国や韓国、殊に中国のそれこそスピードでアメリカを遥か超えます。
初代はほぼ不良と分かっていてまず出荷する、そして市場の反応を見て1ヶ月強ぐらいで予告なく大改良する。
不良は交換ないし返金です、いちいち文句を聞いたりはしない。
小売ではありません、法人相手の話です。
2代目はかなり良くなっていて、3代目ともなれば全く良品です。無論安い。
ありもしない完全をもとめて「スピード経営」が光ってみえてしまう
そうやってどんどん技術を試し蓄積する。ときに死人も出ますが安全安心など彼らは気にもしません。
彼の国で生命の価値はさほど高くありません。
スピードとはそれでこそで、自動運転でわかるとおりスピード経営というのは実は異常な行為なのですが、さりとて安全安心などあまねく保証などできるわけもないのです。
ありもしない完全を求めると、安全安心やスピード経営が良く見えてしまう。
というわけで接種が可能になれば打ちに参ります、周りにうつしたくもありませんし。ああいうものは皆が打ってはじめて効果がある。
私の周りもその意見なのでお互いに釣り合いは取れているという訳です。
もし問題が生じたらその時に考える、スピードのある判断とはその程度のものです。